「結婚式のウェルカムボードを描いてほしい」という、絵描き冥利に尽きるご依頼をいただきました。
イラストのご依頼は基本お請けしていませんが、私にとって大変近しい特別なお二人だったため、特例としてお引受けしました。
リクエストは「シンデレラ」。
親しみやすく明るい性格のお二人を、メルヘンチックな可愛い絵柄で描かせていただきました。
こちらが正面から見た全体図です。
正面から?と思われたそこのあなた。
実はこの作品…
立体なんです!
手描きの原画をカッティングして組み立てた、奥行きたっぷりのレイヤーアートになっています。
丈夫な紙でできているので、支えなどがなくてもしっかり自立します。
当日はこのように、華やかなウェルカムディスプレイの一端を担わせていただきました。
以下、制作風景と合わせて、作品の詳しいお話をご紹介していきます。
まずはラフ。
具体的な制作に取りかかる前に、完成形のイメージをまとめます。
…実はここに至るまでに、既に着手して半月ほどが経過しています。
(ちなみにトータルの制作期間は二ヶ月ほどです)
ここまで何をしていたのかというと、どんな作品にするかのアイデア出しと、お二人の似顔絵の研究をしていました。
地味ですが、0から1を起こす作業はいつもある意味一番大変です。
せっかくリアルな場で展示するんだから、リアルならではの工夫で見る人を楽しませたい!
そのような気持ちからレイヤーアートというスタイルを思いつきました。
ここからいよいよ実制作、本番の用紙に下描きしていきます。
サイズは約A3、用紙はアルビレオ水彩紙を使用しています。
厚手で丈夫なので自立させたい本作にぴったりでした。
ミリペンで主線を描き、ネオピコというアルコールマーカーで色塗り。
ちなみに、このピンクのバラは「シンデレラ」という実在の品種を意識して描いています。
ちょうちょ、かぼちゃの馬車、お城、お祝いの花火と魔法のステッキ。
色塗りが終わったらカッティング。
デザインカッターでイラストを切り出します。
飾り枠の上にはさりげなく、天使が二人。
立ててみて強度が足りない部分は、釣り用のテグスで吊って補強しました。
無心でサクサク切っていきます。
切り出しが終わったらいよいよ組み立て。
じゃばらを作り、両面テープですべてのパーツを貼り合わせて…
完成!
立体感が伝わるでしょうか?
アコーディオンのようなじゃばら状になっているので、このようにぺしゃんと折りたたむことができ、持ち運びやすくなっています。
設置するときはじゃばらを広げて立てるだけ、というラクラク仕様です。
レイヤーアートというスタイルを思いついたとき、一番の問題がこの「持ち運びと設置」でした。
私自身が搬入するなら、作品がどんなに繊細でも気をつけて取り扱えば済むし、当日その場で組み立てることもできますが、今回は搬入と設置を他の人が行うことになっていたため、どうしたものかと随分悩みました。
結果、「厚口の丈夫な紙・折りたたみ式・自立式」という仕様で無事クリアすることができました。
以上、結婚式のウェルカムボード制作についてでした。
最後に、ネットでの作品公開に快くOKしてくださったお二人に、心から感謝申し上げます。
どうか末永くお幸せに!
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※ 冒頭にもある通り、現在、イラストのご依頼は基本お請けしておりません。
ただし、POPやワンポイントカットなど、ごく小さなものであればご対応可能な場合があります。
気になる方はぜひお問い合わせください。
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