港の見える丘公園といえば、横浜観光の代表的なスポット。
ベイブリッジを望む展望台やローズガーデンを目当てに訪れる方も多いのではないでしょうか。
港の見える丘公園|観光スポット|横浜市観光情報公式サイト – Yokohama Official Visitors’ Guide
実は、港の見える丘公園の魅力はそれだけにあらず。
たっぷり生い茂る木々、ひっそりとたたずむ史跡、涼しい木陰… そんなもうひとつの顔があることをご存じでしたか?
今回は、そんな港の見える丘公園の一区画「フランス山」を写真とともにご紹介していきます。
ローズガーデンや展望台など、よく知られている「港の見える丘公園」が敷地全体の南半分。
北半分は「フランス山」と呼ばれる区画になっています。
かつてフランス軍が駐屯し、その後フランス領事館が建てられたという経緯からそのように呼ばれています。
みなとみらい線・元町中華街駅の元町口を出てすぐ右に、フランス山の入り口があります。
フランス山は元町エリアと展望台を繋いでいるため、全体的に急な坂道になっています。
階段をコトコトと登って山の中に踏み込んだ途端、木の葉の風にそよぐ音が全身を包み込みます。
綺麗に整備された落ち着きの空間。
木々が覆い被さるように茂っているので木陰が多く、日差しがきついこれからの季節にはぴったりの散歩道です。
歩みを進めると、中央に忽然と現れる廃墟。
フランス領事館跡です。
綺麗に保存されており、見かけほどおどろおどろしくはありませんのでご安心を。
(とはいえ、雨の日や空が暗くなってからはちょっとだけ怖いかも…?)
蔦の絡まり方がラピュタを彷彿とさせます。
しみじみと味わい深い空間。
風車の足下に白い花が咲き誇り、大変美しかったです。
通路の両側にたっぷりと植わっている紫陽花も、あと少しで満開というところでした。
展望台からフランス山へと下りていく入り口の風景。
光の向こうは海です。
いかがでしょうか?
華やかなローズガーデンや有名な展望台の影に隠れがちですが、港の見える丘公園には実はこんな一面もあったんですね。
静かで空気がよく、涼しく、心身ともにリフレッシュできる素敵な場所なので、近くに行かれる際はぜひ足を運んでみてください。