疲れていたり、不安だったり、調子が優れなかったり、心がもやもや、ざらざらしていたり。
そういうときって、かえって考えたり行動したりするのを止められなかったりしますよね。
このままでは良くない、一旦休まなきゃと頭ではわかっているんだけど…
そんなときは、なにはともあれ、しっかりと意識を持ってゆるみスイッチを押しましょう。
以下、そんなお話をゆる~く綴っていきます。
あなたのゆるみスイッチは?
ゆるみスイッチとは、私が今勝手に作った言葉ですが、ひととき、心身が確実に解放される行動のことです。
簡単にいうと、何かほっとすること、リラックスすること。
心身が緊張で強張っていたり、ぐったりとしているのを、一旦ゆるめてくれること。
嫌なことを忘れさせてくれることや、夢中にさせてくれることではありません。
無理やり意識の外に追い出しても、あとで元の状態に引き戻されて、結局ダメージが来てしまいます。
これだけは自分を裏切らないとわかっている行動、ということもできます。
それをやっても、必ずしも状況は改善しないかもしれないけれど、少なくとも、やる前よりも悪化することはないだろうとわかっていることですね。
そんなスイッチ、あなたにはありますか?
たとえば、筆者の場合
紅茶を淹れることと、お風呂に入ること。
この二つが私にとってのゆるみスイッチです。
私は紅茶が大好きで、このブログでもたびたび紅茶の話題を取り上げています。
準備をしようと紅茶の袋を開けた瞬間、いい香りがふわあっと広がり、それだけで気持ちがほんのり安らぎます。
お気に入りの茶器の丸い手触り。
熱く蒸気を吹き上げるやかん。
お湯の中でくるくる踊る茶葉。
穏やかな水色。
カップに注いで、立ち上る湯気と香りに身を任せて、熱々を一口。
指先も体の中も温まって、気付けばほーっと息をついてリラックスしている自分がいます。
もうひとつ、お風呂に入るのも確実に心身をゆるませてくれます。
お湯の温かさと、シャンプーと石鹸の香りに身を任せて。
絶えず水音がして、もくもくと湯気が全身を包み込んで。
だんだん思考がぼんやりしてきて、凝り固まっていた体がほぐされていって。
最後はもふもふのタオルにくるまれて、すっきりさっぱり。
気付けば随分と心身がラクになっています。
温泉大国・日本のことですから、共感していただける方も多いのではないでしょうか。
私にとってはどちらも、経験上、これをすることで状態が悪化することはないと、確かな安心感を持っている行動です。
なので、この二つが私にとってのゆるみスイッチになっています。
所詮は一時しのぎでしょう?
はい、そうです。
これで何かが解決するわけでもなし、まごうことなき一時しのぎです。
問題の先延ばし、後回しです。
それでもゆるみスイッチが優れているのは、心身の状態を強制的に(?)変えてくれるからです。
強制というと語感がきつすぎますが…
問答無用で? 有無を言わさず?
なんかやっぱりちょっときついですが、とりあえず話を進めますね。
疲れていたり、不安だったり、調子が優れなかったり、心がもやもや、ざらざらしていたり。
冒頭にも書きましたが、そういうときって、考えや行動を一旦止めるのがとても難しいですよね。
誰しも経験のあることだと思いますが、調子の悪いときに一生懸命考えても、大抵ろくなことになりません。
だから一旦止めた方がいい。
でも、いつまでもずるずると止められない。
考えるのをやめるのって、結構至難の業ですよね。
そこでゆるみスイッチの出番です。
頭の中で何かを考えるのではなく、具体的に手を動かしてゆるみスイッチを押す。
そうすると前述の通り、心身がほっと一息ついた状態になりますね。
そこで改めて問題に向き合ってみる。
すると、ゆるみスイッチを押す前よりも状態が良くなったり、建設的な思考や判断ができることに気がつくと思います。
たとえば疲れているとき。
ゆるみスイッチを押したら、ますますぐったりしてしまい「ああもうこれはだめだ、寝よう」と諦めがつくとか。
たとえば不安なとき。
ゆるみスイッチを押したら、ぐるぐるとまとまらなかった頭がスーッと冷静になり、考えがすいすい進むようになるとか。
たとえば調子の悪いとき。
ゆるみスイッチを押したら、深いリラックス効果のおかげで状態が持ち直してきたりとか。
そうなると案外、一時しのぎも悪くないですよね。
自分なりのゆるみスイッチを見つけて活用しよう
というわけで、気持ちや思考の切り替えに悩んでいる方はぜひ、自分なりのゆるみスイッチを見つけて役立ててみてください。
重ねてになりますが、ゆるみスイッチは、嫌なことを忘れさせてくれることや、夢中にさせてくれることではありません。
ひととき、心身が確実に解放されること。
思い立ったときにいつでもできることだと尚良いですね。
この記事が、誰かにとっての良いヒントになれたなら幸いです。