【書籍】読書記録1~10冊目【本紹介】

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読書に耽る人

読書習慣のまったくない私が、ふと思い立って地元の図書スペースを活用し始めたのが三ヶ月前。
本日、10冊ときりのよい数字まで読み終えたので、記録として残しておくことにしました。
読書初心者ということで、まずは名前は知っているけど読んだことのない本や、人からおすすめされた著者の本を中心に読み進めています。
同じような方のお役に立てましたら幸いです。

1冊目:人生がときめく片づけの魔法

こんな記事↓を書いているにもかかわらず、実はそれまで本を読んだことがありませんでした。

ブームは過ぎた?だからこそ今!こんまり流片付けのススメ

ネットで調べてエッセンスを拾い、既に実践もしていたので、おさらいや補完のつもりで読みました。

モノと向き合いながら捨てていくのは、はっきりいってつらい作業でもあります。その過程で、過去の自分のばかさ加減やくだらなさや至らなさを認めざるをえないからです。

同書からの引用ですが、これが本当に痛いほどわかる。
モノを手放すのには勇気がいるし、怖いし、実際失敗することもあります。
でもそれで致命傷を負うことはなく、なんだかんだどうとでもなります。
徹底的にやった結果なら「この失敗を次に活かそう」と前向きにとらえることができますから、皆さんもぜひ怖れず立ち向かってみてください。

2冊目:跳びはねる思考

知的障害があり、外見だけだと奇異に映る人も、障害を持たない我々となんら変わらず、まったく同じように言葉で知的に思考している。
当事者や関係者にとっては常識かもしれないこのことを、お恥ずかしながらこの本を読んで初めて知りました。

この本の内容自体は、内省的な人や哲学的な人であればだいたい考えているようなことです。
でも、それを「重度の自閉症の方が書いた」ということが、この本の真価なんだと思います。
特段新鮮ではない内容だからこそ、障害があってもなくても内面は驚くほど変わらないのだという共感を得ることができる、貴重な良書です。

3冊目:アルジャーノンに花束を

タイトルを知っているからと思って手に取ってみたら、偶然にも2冊目の『跳びはねる思考』と同じく、知的障害がらみの本でした。
『跳びはねる思考』はエッセイでしたが、こちらは小説。
しかし、作り話だと思って侮ると、その怒濤の内容に足もとをすくわれること必至です。
人の一生を数ヶ月に圧縮した様を見せつけられているようでした。

深く感動し、めでたくお気に入りの一冊となりました。

4冊目:RDG レッドデータガール はじめてのお使い

こちらも随分昔にタイトルと評判を聞いたことがあったので、数年の時を経て手に取ってみました。
平易で非常に読みやすい、良質な文章です。
シリアスな展開もありながら全体を通して軽やかで、エンタメとして気軽に楽しめます。
読書初心者さんにおすすめ。

5冊目:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

一時期大ブームを巻き起こした本書。
その熱狂もすっかり過ぎ去った頃合いということで読んでみました。

しかし、残念ながら読了ならず。
難しかったわけでもボリュームがあったわけでもありません。
軽めの実用書として読み始めたのに、思っていた以上に小説よりの内容で、しかもその小説があまりにお粗末とあって、半分もいかないうちに読むのが苦痛になってしまいました。
ドラッカーの入門書としては良かった分、非常に惜しいです。

6冊目:深い河

友人に遠藤周作をおすすめされたので手に取ってみました。
タイトルを見てもしやと思ったら、その通り、宇多田ヒカルの「Deep River」の元ネタとなった小説でした。

大変上質な文章で、お話自体は初っ端から泣きそうなほど重苦しいのに、吸い付くように夢中で読み進められます。
しかもそのメインテーマが宗教や信仰、人生の意味とあって、自分の関心領域にぐっさりと刺さる内容でした。
読み手それぞれにハッと気付きを与えてくれそうな素晴らしい良書です。
以下の記事に個人的な感想をまとめてあるので、もしよろしければご覧ください。

遠藤周作『深い河』を読んで、宗教と信仰についてとりとめなく考えてみた

7冊目:戦場のピアニスト

同名の映画の原作となった本です。
著者が戦時中に実際に体験したノンフィクションとあって、極めてヘビーな内容です。
しかしながらその語り口は驚くほど冷静で、感情的に煽ってくるようなことがないため、事実としての戦争やホロコーストを知りたいという方には大変おすすめです。
たった七十数年前、実際にこの世界で起きたこと… 必読です。

8冊目:心が雨漏りする日には

友人から中島らもをおすすめされたので読んでみました。
文体が軽めで読みやすそうと思って手にとってみたところ、確かにうつの本としては軽快な筆致でスルスル読めるのですが、著者の例が極端すぎて、うつに向き合うための参考にはなりませんでした。
単純におもしろい本として、興味本位で読んでみるのがおすすめです。

9冊目:五番目のサリー

3冊目『アルジャーノンに花束を』と同じ、ダニエル・キイスの作品です。
非常に丁寧に描かれた多重人格の物語で、読書経験の浅い自分にとっては思いがけずボリューミーな内容でした。
たっぷりひと月かけてようやく読み終えました。

10冊目:神様のカルテ

タイトルを知っているからということで手にとりました。
上質な文章に、笑いあり涙ありの物語、大変良い読書体験を得ることができました。
医療、特に終末医療に関わるお話で、著者が本物のお医者様なので、実感のこもった確かな読み応えを感じます。
真面目に読むもよし、エンタメとして楽しむもよしの良書です。

 

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以上、1~10冊目の読書記録でした。
今後も10冊読むごとに記事にまとめていこうと思います。